【最新体験談】ファンドマネージャーに転職するには

有名な日本人ファンドマネージャーA岩谷渉平氏(いわや しょうへい)(アセットマネジメントONE)の経歴や運用スタイル

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岩谷氏は、DIAM(現アセットマネジメントONE)の凄腕ファンドマネージャーです。年も若く、40歳代前半だと思います。

 

DIAM時代の「DIAM新興市場日本株ファンド」の運用成績は、以下の通り、設定来約10年で12倍(分配金再投資)になっており、日本株投信の中でトップパフォーマンスの1つです。

 

ファンドマネージャーへの転職

 

ファンドマネージャーへの転職

アセットマネジメントONE HPより

2018年2月末時点

 

岩谷渉平氏の経歴

岩谷氏は、1998年に東大経済学部を卒業。新卒で日本興業銀行(現みずほ銀行)に入社し、法人融資、主計業務に従事。財務部で決算書を分析する仕事をされていました。

 

その過程で、「業績改善と株価上昇には時間差があり、その差を見つけて投資すれば成功する」と思い、30歳のときに転職を決意。UBS Global Asset Managementを経て、DIAM(現アセットマネジメントONE)に転職されたそうです。

 

現在銀行に勤めていて、運用会社に興味がある方には、参考になるキャリアステップですね。

 

「東大卒のファンドマネージャーはなぜいないのか(渡辺博文著)」という本もありますが、そんな説を一蹴する結果を出されています。

 

岩谷渉平氏の運用手法・保有銘柄

運用スタイルはボトムアップを貫いており、多い年は年間700社訪問するそうです。

 

世の中には色んなタイプのファンドマネージャーがいますが、年間700社といういことは、1日2-3社ですので、1つの銘柄の分析に時間をかけて深い調査をするより、どちらかというと広く浅く探していくタイプだといえます。

 

1年で100倍に大化けしたあのパズドラのガンホー・オンライン・エンターテインメントをいち早く買い込んだこともあるそうです。

 

直近の2018年2月時点の保有銘柄を見ると、例えば、1位にセレス、10位にSBIが入っています。

 

ファンドマネージャーへの転職

アセットマネジメントONE 新興市場日本株ファンド 2018年2月月次レポートより

 

これらの2銘柄は、株式市場の中では、「仮想通貨関連銘柄」として有名です。

 

 

ぱっと見た印象に過ぎませんが、ゲームや仮想通貨などの、新産業に対する嗅覚大きくポジションをとる大胆さが、古い感覚のファンドマネージャーにはないセンスだと思います。

 

「厳選ジャパン」のコンセプトは面白い

 

現在は、合併したアセットマネジメントONEの主力ファンドマネージャーとして、「厳選ジャパン」を3人のチームで運用されています。

 

日本では、「誰が運用しているのかわからないサラリーマンファンドマネージャー」が、「リスクを抑えるために、幅広い銘柄に分散投資」するファンドが当たり前でした。

 

しかし、「厳選ジャパン」のコンセプトは、「ファンドマネージャーの顔が見える」、「20銘柄程度に集中投資」ですので、その真逆です。

 

残高最大手で銀行系のアセットマネジメントONEが、そういったファンドを販売するということは、日本の運用会社も、徐々に変わってきているといえます。

 

当ファンドは、まだ約23億円の純資産残高(2018年2月末時点)ですが、有望なファンドの一つになると思います。

 

アセットマネジメントONEの販売力で残高を増やしながら、かつ20銘柄程度に集中投資をするとなると、小型株には投資しにくくなります。

 

今まで中小型株中心に運用してきた岩谷氏が、今後、中型〜大型株での集中投資で、どれだけのパフォーマンスを出せるかが、腕の見せ所でしょう。

 



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