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外資系・ヘッジファンドの面接の特徴

外資系運用会社との面接には、独特の特徴があります。

 

ストックピッチ

ファンドマネージャーへの転職

 

主な特徴として、その場でストックピッチ(短時間での銘柄推奨)をさせられることがあります。相手が外国人の場合、当然英語で話さなければなりません。

 

ある外資系運用会社では、自己紹介や志望動機など抜きに、いきなりファンドマネージャーからロングとショート5つずつアイデアを出してくれ、と言われます。その中から先方が選んだ銘柄について、ディスカッションが始まります。

 

ある会社では、今最も自信のある銘柄は何か?と聞かれ、現役ファンドマネージャーからそれについて事細かに質問を受けます。

 

ずるい話ですが、彼らは本当に面白いと思ったら、自分のファンドで買うこともあるでしょう。

 

 

 

また、ある大手外資系運用会社のアナリストの面接は、丸一日かけて行われます。

 

事前に知らされていない銘柄の有価証券報告書、セルサイドレポート、株価データ等をその場でどっさり渡され、数時間でモデルを作成し、今の株価水準で買いか売りか判断するよう指示されます。その後、ファンドマネージャー、アナリストとディスカッションをすることでアナリストの実力が測られます。

 

推奨内容が論理的説得力があり、オリジナリティがあることが重要な要素となります。

 

 

 

これらは主にアナリストの面接の事例ですが、外資系やヘッジファンドではこのようにその場の銘柄推奨で実力を測られることがよくあります。勿論日系でも同じような質問もありますが、そこまで時間を割きません。

 

言うまでもなく、これに対応するには入念な事前準備が必要です。自分の中の最高の投資アイデアを披露する訳ですから、それが通用しないのであれば、入社しても通用しないという訳です。

 

しかし、逆に言うと、アイデア次第で自分を買ってくれるチャンスでもあります。

 

 

外資系のアナリストやファンドマネージャーに転職する場合は、最低限ストックピッチができるよう準備しておきましょう。

 

 

複数回の面接

また、日系では2-3回の面接で済むのに対し、外資系では5回、10回と様々な人と面接することで、人物を複合的に判断されます。その分、期間も長くなりますし、精神的にも疲れます。

 

例えば、キャピタルでは数日かけて15回〜20回の面接が行われるそうです。

 

尚、キャピタルは候補者に求める素養として、5つのCを挙げており、よくまとまっていると思います。

 


1. Common sense(常識)
2. Curiosity(好奇心)
3. Caution without being stubborn(頑固ではない慎重さ)
4. Creativity(創造性)
5. Confidence without arrogance(傲慢ではない自信)


(参考「キャピタル 驚異の資産運用会社(チャールズ・エリス著)」)

 

 

ヘッジファンドの面接

ヘッジファンドの面接は、多くの場合、最終的には創業オーナートップが直に行います。

 

それなりのヘッジファンドのトップは名のある人なので、事前にどのような人なのか調べておくべきでしょう。

 

前職での仕事経験のみならず、自分の生い立ちから、大学での専攻、家族構成など、個人の信用調査も兼ねて、一通り聞かれることがあります。

 

そこで、ストックピッチが求められることもあります。

 

会社によっては、グーグルやマイクロソフトなどのように地頭を問う面接が実施されることもあります。

 

 

「How many mailboxes are there in Tokyo? Show me your process of calculation.」

 

 

こんな質問が来ても、回答方法にはパターンがあるので、要は、パターンや英語の言い回しを覚える努力を数時間したかどうかです。

 

フェルミ推定の本を1〜2冊読んで、訓練しておくといいです。

 

 

「最近読んだ投資の本は何か?それについてどう思ったか?」

 

 

こういう質問も実際にありましたので、投資関連の本をいくつか読んでおくべきです。

 

 

どのような面接が実施されるかは、会社ごとに異なります。担当の転職エージェントが過去の応募者の話から知っていることが多いので、必ず確認しておきましょう。

 

ヘッジファンドの面接対策の実践本

 

ヘッジファンドの面接対策の本など、日本には存在しません。経験者そのものが少なすぎるからです。

 

一方、米国ではいくつかそのような本があります。英語ですが、私も苦労して読みました。

 

Vault Career Guide To Hedge Fundsはヘッジファンドに就職したい人に向けた解説書です。

 

参考までに、この本のChapter15に書かれている面接の想定質問集を掲載します。
主に新卒者向けの質問ですので、中途採用者はストックピッチなど、より実践的な内容になります。

 

 

1. 履歴書を簡単に説明してほしい。


2. なぜ我々と働きたいのか。

3. 弊社のどんな所に関心を持ったのか。

4. あなたの強みは何か。

5. 弱みは何か。

6. どのようなスキルを活かせるのか。

7. なぜこの仕事で成功できると思っているのか。

8. 他の競争相手ができない、どのようなことができるのか。

9. この業界のどのような点に関心を持っているのか。

10. 逆にこの業界の最も魅力が低い点は、どのようなことか。

11. なぜこの仕事なのか。

12. この仕事にとって、どのような資質が重要だと思うか。

13. この仕事に、何を求めているのか。

14. あなたにとって、仕事で最も重要なことは何か。

15. 弊社の売上、生産性、顧客基盤を拡大させるのに、何ができるのか。

16. なぜ我々はあなたを採用すべきと言えるのか。

 

 

などです。
他にも質問例が合計53あります。さらに、ヘッジファンドとミューチュアルファンドの違いとは?VARとは何か?など基本的なQ&Aが数多く英文で記載されています。

 

 

 

また、より専門的な内容としては、HEDGE MEもヘッジファンドへの転職の、数少ないガイド書です。

 

著者のClaude Schwab氏は、米国のヘッジファンドのリクルーティング会社のGlocap Searchのトップを務めた人ですので、実際にどんな人が採用されているか、数多く見てきた方です。

 

本の中には、「バイサイドとセルサイド」「ヘッジファンドの戦略」などヘッジファンドの基本的な記載もありますが、「インタビューの形式」「米国全土にどのようなヘッジファンドリクルーターがあるか」「ヘッジファンドアナリスト、PMの給与例」など、実践的な内容が記載されています。

 

特に、レジュメの例が豊富で、「ロングショートのアナリスト」「マルチストラテジーファンドのアナリスト」「グローバルマクロのジュニアトレーダー」などそれぞれのレジュメが数多く掲載されていますので、一読をお勧めします。

 

(英文レジュメの例)
ファンドマネージャーへの転職

 

 

 


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