女性でもファンドマネージャーになれるの?

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モーニングスターの調査(2015年末)によると、グローバルでファンドマネージャーの女性比率が最も高い国はシンガポールで30%、次にポルトガル(28%)、スペイン(26%)、香港(26%)、フランス(21%)となっており、米国では平均以下の10%となっています(日本、中国、台湾は調査対象外)。
出典:モーニングスター Various Professional Group and Government Data
特にヘッジファンドでは、シニアポジションにおいて女性は3%(2002年)とのことです。
記事中の関係者曰く「とにかくパフォーマンス重視の世界だから、そこに性別は全く関係ない。女性が少ないから人数を埋めようという考えは全くない」そうです。
日本でも企業が女性の役員の比率を高めるなど、機会平等が広まっていますが、企業の決算説明会に出席すると、ファンドマネージャーについては、依然として9割が男性という印象です。
しかし、女性には出来ないという仕事ではありません。真剣にファンドマネージャーになりたいと思っている人が、まだ少ないんだと思います。
私が転職活動をしていたときも、女性のファンドマネージャーの方と面談しました。
女性でないと実感がわかない業種(化粧品、女性向けアパレルなど)は、女性アナリストが担当することも多いですし、ファンドマネージャーも女性が増えてもおかしくありません。
有名な女性日本人ファンドマネージャー
実際に国内で有名な女性ファンドマネージャーとしては、2001年にフォーブスの「世界のトップファンドマネージャー20人」の1人に選ばれ、ムーンライト・キャピタルを設立した竹村尚子氏がいます。(残念ながら現在はファンドを閉鎖しています)
BNYメロン・アセットマネジメント・ジャパンで活躍されている鹿島美由紀氏は、1987年からファンドマネージャーをされており、日本人女性の日本株ファンドマネージャーとしては、最もキャリアの長い1人と言われています。
女性ファンドマネージャーの方がパフォーマンスがいい?
女性のファンドマネージャーの実態をレポートしたWAI(Woman in Alternative Investment)によると、女性が運用したファンドの方がパフォーマンスがいいとの結果があります(ここにはPE、コモディティ、REIT、FOFも含まれています)
出典:2016年12月 KPMG 「The time is now Reak change, real impact, seize the moment Woman in Alternative Investments
女性だからパフォーマンスが良くなるのは何故でしょう?
下手なファンドマネージャーは、銘柄に惚れ込んでしまい、顧客ではなく自分のプライドを守るために、下がっても持ち続けてしまいます。この点、女性の方が過去の男に未練を持たないと言われますので(笑)、さっさと損切りができるのかもしれません。
このパフォーマンスに継続性があるのか疑問ですが、それよりもまず、女性が業界に少なすぎる事実の方が、不自然な偏りです。
他の仕事なら、女性には不利な、会社組織としての政治の世界があるかもしれませんが、ファンドマネージャーは結果を出せば誰も何も言えない、より実力主義の平等な世界だと思います。女性だから有利ということはないですが、他の仕事と比べて不利になることが無いように思います。
もっとファンドマネージャーを目指す女性が増えてもいいし、今の男女比のアンバランスからすると、女性にはよりチャンスがあるように思います。