大和住銀投信投資顧問の特徴・年収まとめ!バリューに強い「いぶし銀」徴・年収

大和住銀投信投資顧問の特徴・年収まとめ!バリューに強い「いぶし銀」

大和住銀投信投資顧問の概要、年収、特徴をまとめました。私の個人的な意見に加え、知人から聞いた話や口コミを参考にしております。

 

 

大和住銀投信投資顧問の概要データ

大和住銀
(出所:大和住銀投信投資顧問HP)

 

全体収益 37,836(百万円)
投資顧問部門収益 4,646(百万円)
経常利益 8,733(百万円)
資産運用残高

投信(公募・私募)
33,246(億円)
年金・投資顧問
28,107(億円)

 

投資一任契約の資産内訳
株式:21,863(億円)
債券:3,297(億円)
その他:2,889(億円)

役職員数 390人
運用業務従事者数 110人
ファンドマネージャー数 53人
(平均経験年数 16年9カ月)
調査スタッフ数 42人
(平均経験年数 10年3カ月)

出所:一般社団法人日本投資顧問協会「投資運用会社要覧(平成28年度版)」、一般社団法人投資信託協会の統計データ
※収益は2016年3月期、残高・人数は同3月末。
※ファンドマネージャーの数には、株式以外にも債券や為替等含む。調査スタッフには、エコノミスト等も含む。

 

大和住銀投信投資顧問の歴史

大和住銀投信投資顧問の源流である大和投資顧問は、1973年に投資顧問業を開始しました。

 

 

1999年に、大和投資顧問、住銀投資顧問、大和系のエス・ビー・アイ・エム投信が合併して大和住銀投信投資顧問が誕生しました。

 

 

その後、米国のT・ロウ・プライスと業務資本提携をしていましたが、2018年に資本関係は解消され、今の株主構成は以下の通りとなっています(2018年12月)

 

・大和証券グループ本社(48.96%)
・三井住友フィナンシャルグループ(48.96%)
・三井住友信託銀行(2.07%)

 

そして、2019年春を目途に、三井住友アセットマネジメント(SMAM)と合併することが発表されています。

 

 

現在の経営陣は、以下のように「社長が大和証券出身」、「副社長が三井住友FG出身」と、たすき掛け人事となっています。

 

【大和住銀投信投資顧問の歴代の社長と副社長】
(社長)
後藤正明氏(慶大卒 大和証券出身) 2016年4月〜
多田正己氏(早大卒 大和証券出身)
横井正道氏(大和証券出身)

(副社長)
堀川義弘氏(三井住友FG出身) 2016年4月〜
河合俊明氏(三井住友FG出身)

 

しかし、2019年にSMAMと合併した後の新会社は、三井住友FGの連結子会社となり、大和証券の持分法適用会社となる予定です。

 

 

従って、経営陣のパワーバランスや、会社のカルチャーも三井住友FG寄りに変わるのではないか、と考えられます。

 

大和住銀投信投資顧問の特徴

大和住銀のカルチャーとしては、大和証券系、三井住友FG系が入り混じっているものの、大和証券のカルチャーが優勢といわれます。

 

 

経営上層部は、大和証券、三井住友銀行からの出向者が占めていますので、プロパー社員が経営に関与するまで出世するのには、少しハードルがあるのかもしれません。

 

 

大和住銀投信投資顧問の特徴として大きいのは、新卒でも、最初から運用部門にファンドマネージャー見習いとして配属されることが多いことです。

 

 

日系運用会社においては、他の部署を数年間経験した後でないと運用部門に配属されないことが多いので、新卒から運用部門に配属される形は、新卒者には魅力的だと思います。

 

大和住銀投信投資顧問の年収

年収は、若いうちは大和証券の給与体系とある程度連動し、30代半ばからは年棒制となり、大和住銀の業績と連動するようです。30代半ばで1000万円に到達するようです。住宅補助も手厚く、育休・産休も問題なく取得できるようです。

 

大和住銀投信投資顧問の運用部門

大和住銀では、運用者の経験年数や人数を部門別に開示しています。

 

 

組織体系をみると、バリューをわざわざ2グループに分けており、バリュー投資に対するこだわりが感じられます。
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画像引用:大和住銀投信投資顧問HP

 

大和住銀投信投資顧問のファンドマネージャー

先ほどの組織図でもわかるように、株式運用は、バリュー運用に定評があります。

 

 

「J-Stockアクティブ・オープン」「ニッポン中小型株ファンド」「大和住銀日本小型株ファンド」を運用している、中小型株ファンドマネージャーの苦瓜(にがうり)達郎は、中小型の世界では有名な方です。

 

 

「ずば抜けた結果の投資のプロだけが気づいていること 「すごい会社」の見つけ方」という本を出されています。手書きの取材ノートの写真もあり、面白かったです。

 

 

 

また、現在、楽天証券経済研究所でストラテジストとして活躍されている窪田真之氏が、大和住銀時代に運用されていた「大和住銀日本バリュー株ファンド」(愛称「黒潮」)は、バリューファンドとして、安定したパフォーマンスで定評があります。

 

 

このように、同じ組織から著名なファンドマネージャーが輩出されているということは、個人技以上の組織の蓄積があるということだと思います。

 

 

その他に、名前をちゃんと出しているファンドマネジャーとしては、「日本成長テーマフォーカス 愛称:グランシェフ」を運用している永田芳樹氏部奈和洋氏がいらっしゃいます。

 

永田茂樹氏
大手生命保険会社に11年間勤務した後、中小型株の魅力にひかれ、当分野の運用で定評のある大和住銀投信投資顧問に転職。

 

部奈和洋氏
大和住銀投信投資顧問へ入社後、営業部門などを経て運用部門へ配属。

 

 

大和住銀投信投資顧問の求人

中途採用については、ホームページ上では「投信プレゼンター」の求人が掲載されていました(2018年10月時点)。

 

 

一般論として、アセマネ会社は、退職者が出れば不定期で転職エージェントを通じて、人材の募集をすることがあります。

 

 

もしそのような求人が出ても、転職エージェントに登録していなければ、タイミングよく情報を得ることはほぼ不可能です。

 

 

いつか求人が出た時に、チャンスを逃さないように、国内系アセマネ会社に強いリクルートエージェントや、今やアセマネ会社への転職の際には必須ともいえる、ヘッドハンターのインフラサイトであるビズリーチなどに登録して、チャンスを待っておきましょう。

 

 

(参考:資産運用(アセットマネジメント)、ヘッジファンドで私がおすすめできる転職エージェント5社

 

 

 


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