【最新体験談】ファンドマネージャーに転職するには

20代の銀行員は、アセットマネジメント業界へ転職すべきと思う4つの理由。

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銀行に就職したけど、スキルが身に付いた気がしない・・・


 

もっと成果主義で、稼げるチャンスが欲しい


 

銀行って「体育会系」なのに「ネチネチ系」。少し病みそう・・・


 

資産運用に興味があったのに、銀行の支店の営業から抜け出せない・・・


 

土日も資格の勉強尽くしで、転職活動する暇ない・・・


 

金融業界はいいんだけど、銀行ではないような気がしてきた・・・


 

20年後に支店長になれたとして、本当に俺は幸せな人生か?


 

 

・・・と悩んでいる20代、30代の若手の銀行員に、

 

 

「アセットマネジメント業界への転職も視野に入れたらいいと思う理由」

 

 

を4つ述べたうえで、

 

 

私が経験した「アセマネ業界への転職の相談に乗ってくれる、経験豊富な転職エージェント

 

 

を4つご紹介します。

 

 

 

20代の若手銀行員にアセマネ業界を勧めたい4つの理由

 

1.銀行業界と資産運用業界の成長率の差

以下は、グローバルの資産運用業界の市場規模の推移と予想です。今後も拡大が予想されています。

 

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(出所:PwC アセットマネジメント2020 資産運用業界の展望)

 

 

国内だけを見ても、投信残高は、単年度のブレはありますが、増加トレンドです。

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(出所:投資信託協会)

 

 

一方で、銀行業界はどうでしょう。

 

例えば、三菱UFJ銀行の融資残高は、ここ数年横ばいです。

 

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(出所:三菱UFJFG IR資料)

 

 

銀行は、本業である融資の需要が伸びないから、アセマネが作った「投信の販売」を積極化しているのは周知の事実です。アセマネの営業代理店みたいな仕事です。

 

 

誰も就職活動で教えてくれませんが、どっちが成長産業なのかは、言うまでもありません。

 

 

銀行とアセマネの成長率に差がついた理由の一つは、金利です。融資でも、4%、5%の貸出約定金利がある頃は良かったですが、0.7%ではリターンが低くてどうにもなりません。

 

 

株式投資の場合は、半減する可能性もありますが、10倍になる可能性もあります。潰れる会社もありますが、全体としては、企業は成長していきます。

 

 

成長企業の多くは、いずれ上場する。

上場後も成長を続けるので、時価総額は増える。

アセットマネジメント業界の投信や年金は、ファンドの時価残高に対して、毎年報酬を得る(0.05〜3%程度)。

 

 

つまり、アセマネ業界は、企業全体の成長のレールに乗って、黙っていても伸びていく産業です。

 

 

債券やREITのファンドでも同じです。銀行の金利が低すぎるので、為替リスクなどを取ってでも、社債型、REIT型投信で利回りを得るために、残高が拡大しています。

 

 

勿論、アセマネ同志の競争は激しいです。

 

 

国内の一任勘定の認可を取得する運用会社の数はここ数年増え続けています

 

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(出所:投資顧問業界 「投資運用会社要覧の見方」)

 

 

一任勘定の認可を取得するには、運用会社としての体制を整えるため、ある程度の人員が必要になります。その数が増えているということは、転職のオポチュニティは増えているということです。

 

 

一方、大手銀行のリストラ地銀の合併はこれから本格化します。銀行業界のポジションの椅子はますます減っていきます。

 

 

ベストセラー「転職の思考法」でも述べられていますね。

 

 

縮小している産業で働くのは悲惨だ。何もしなければ売上が0.8倍になる。それを必死に防ぐために、下りのエスカレーターを速いスピードで逆向きに駆け上がらないといけないからな」

 

 

アセットマネジメント業界は、バリュー投資は別として、「成長産業を調査して投資するのが、本業そのもの」ですから、山谷はあるものの、自ずと伸びていきます

 

 

このことは、10年後も、30年後も、資本主義が続く限り、変わらないでしょう。

 

 

2.  銀行員は、金融の基本ができているので、アセマネと相性が良い

20代の銀行員は、土日も資格の勉強で大忙しです。

 

銀行に就職すると、

・生命保険募集人
・損害保険募集人
・証券外務員 一種・二種
・銀行業務検定(法務、財務、税務、年金アドバイザー、相続アドバイザー)
・FP3級、2級
・簿記3級、2級
・宅建
・TOEIC800点

など沢山の資格を取らないといけません。

 

 

その分、「仕事をしながら効率よく勉強するスキル」と、「金融全般の基礎知識」は、身についているはずです。

 

 

このうち、「証券外務員」「簿記」「TOEIC」は、アセットマネジメント会社や、信託銀行・生保の運用部門でも取得が義務付けられていることが多いので、重複しています。

 

 

ベースの金融知識があり、効率よく勉強することに慣れているため、アセマネでは必須の「証券アナリスト」の資格取得も、難なく取得できるでしょう。

 

 

銀行からアセマネに転職している人は、自分の周りでも結構います。彼らは、フロントにせよ、バックオフィスにせよ、金融のベースの知識は共通なので、業務の立ち上げもスムーズです。(他業界の人は、「FRBって何?」から始めるレベルの人もいます)

 

 

3.  グローバルな転職機会が豊富

アセマネ業界は、外資系企業の数も多いため、外資系企業への転職のチャンスが、銀行より多いです。

 

 

外資系だと、クビになるリスクも高いですが、結局日系でも社内異動リスクがあります。外資の方がボーナス面では恵まれていますし、一度外資を経験すれば、外資を渡り歩くことも難しくありません。

 

 

外資系投資銀行は無理だけど、外資系金融には興味がある


 

くらいの人には、ちょうど良いと思います。

 

 

日本は、腐っても世界第3位の経済大国のため、外資系運用会社からすると、常に日本市場がわかる人の需要は存在します。

 

 

だから、海外の運用会社でも、よく1人だけ日本人を置いていたりします。

 

 

三菱UFJ銀行から、外銀大手のウェルズ・ファーゴに転職した


 

という話は聞いたことがないですが、

 

 

ニッセイアセットから、フィデリティに転職した


 

アセマネOneから、ヘッジファンドに転職した


 

というのは普通の話です。

 

 

アセマネ業界は人材の流動性が高いので、将来、外資系のアセマネに転職するチャンスが多いです。

 

 

「人材の流動性が高い業界で働く」ことは、会社に依存せず、自分を守る方法の一つです。

 

 

4. 投信の営業経験を活かせる 

銀行の営業で投信を販売した経験があれば、アセマネでも活かせます。

 

 

金融機関での営業経験があり、金融市場の基礎知識をベースに顧客と会話ができ、銀行側の立場をよくわかっている人は、アセマネの営業職でニーズがあります。

 

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出所:リクルートダイレクトスカウト

 

 

そこから、外資系の投信営業などに転職すれば、そこらのファンドマネージャーよりも高収入になります。

 

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出所:リクルートダイレクトスカウト

 

 

何もフロントのファンドマネージャーやアナリストだけがアセマネではありません。

 

 

銀行での業務経験により、法人営業投信の企画リスク管理など、幅広い選択肢があります。

 

 

また、運用業界で働いて、ファンドマネージャーの運用スタイルや、投信の組成の仕組みなどに詳しくなれば、プライベートの資産運用でも、プラスになるでしょう。

 

 

なお、アセマネのカルチャーについては、個人的な意見ですが、かなり個人主義です。相場と向き合っているか、過去のことは忘れて、カラッとした感じの人が多いです。(特に株の人)

 

 

銀行からアセマネ業界に転職して成功した人の例

国内で最も投信のパフォーマンスが良いファンドマネージャー」と言われている、アセットマネジメントOneの岩谷渉平氏は、元々は銀行員でした。

 

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新卒で日本興業銀行(現みずほ銀行)に入社し、法人融資、主計業務に従事。財務部で決算書を分析する仕事をした後、30歳でアセマネに転職を決意し、UBS Global Asset Managementへ。その後、DIAM(現アセットマネジメントOne)に転職しています。

 

 

また、ヘッジファンドを共同設立し、「英国で最も金持ちの日本人」「推定資産300億」と言われる浅井將雄氏も、元々は東海銀行出身です。

 

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新卒で、地元の東海銀行へ就職し、営業・融資部門に勤務。市場部門に異動し、為替ディーラー、日本国債ディーラーを経て、ロンドン現地法人の部門長へ。2005年に14人でヘッジファンド「Capula」を立ち上げることを決意。現在は、1.4兆円の資産を預かる、世界でも最大級の債券ヘッジファンドとなっています。

 

 

銀行員からアセマネ業界への転職でおすすめの転職エージェント

私が実際に登録して、担当者に会って、人におすすめしたいのは、以下の4つの転職エージェントです。

 

 

ほとんどの求人が重複していないので、やる気のある人は全て登録し、アセマネ求人のオポチュニティを逃さないことがベストです。

 

1.アセットマネジメント会社を幅広く取り扱っている2社

 

リクルートエージェント

 

 

doda

 

2.特定のアセマネに強いヘッドハンターのインフラサイト2社

 

ビズリーチ

 

 

リクルートダイレクトスカウト

 

 

 

1.アセットマネジメント会社を幅広く取り扱っている2社

 

(1) リクルートエージェント

 

recruit

 

リクルートエージェントは、言わずと知れた業界最大手ですので、まだ登録していない人は少ないと思います。

 

 

意外かもしれませんが、アセマネのような専門職への転職でも、リクルートエージェントは案件が多いです。

 

 

特に、以下のように、「未経験者」の求人が多いです。

 

recruit

 

もし、まだ登録していないなら、まずはリクルートです。求人の幅が広いので、特定の案件を押し付けられることもありません。私も最初の転職はリクルートでした。

 

リクルートエージェント
https://www.r-agent.com

 

 

 

(2) doda

 

doda

 

dodaは、業界2位のパーソルグループのエージェントです。

 

 

私が転職活動していたときは、運用フロントだけでなく、バックオフィスや、法人セールスなど、幅広いご提案を頂きました。

 

 

以下は、実際に私が受け取ったファンドマネージャーの求人の一例です。当時は大文字のDODAでした。

 

doda

 

 

真剣に取り組むなら、リクルートdoda業界大手2社は、外せません

 

 

新卒の就職活動と同じです。「みずほFGだけ受けて、三井住友は受けない」のは、あまり賢明ではありませんよね。

 

 

もしまだ登録していないなら、必須です。

 

doda:https://doda.jp

 

 

2.特定のアセマネに強いヘッドハンターのインフラサイト2社

 

上記の、リクルートエージェントやdodaは、当然、それらの会社の社員が、担当者となります。

 

 

一方、世の中には1人〜3人くらいで小さな事務所でやっている、経験豊富な「独立系のヘッドハンター」がいます。

 

 

彼らは、特定の業界に強く、各業界の人事担当者、部門長と強いコネクションがあることを背景に、独立しています。

 

 

そのようなヘッドハンターばかり集めたインフラサイトが、成長ベンチャーのビズリーチです。そして、その後を追うのが、リクルートのハイクラス・エグゼクティブ向け転職サイトリクルートダイレクトスカウトです。

 

 

これら2つのサイトの作りは非常に似ていますが、求人の重複は少ない印象です。あなたが、既に年収500〜600万円以上あるなら、この2社に両方登録することで、ヘッジファンドや、少数精鋭の外資系アセットマネジメントと面談の機会を得ることができるでしょう。

 

 

今すぐ転職しなくとも、登録して求人検索し、募集要件を眺めることで、この先、自分がどんなスキルを身につければよいかを、イメージできます。

 

 

(1)ビズリーチ

 

bizreach

 

 

例えば、ビズリーチには、次のような、未経験者の求人があります。(※既に募集が終了している場合もあります)

 

bizreach

 

私も、ビズリーチを通じて外資系アセットに転職しました。アセマネ業界で転職するときは、必須のサイトです。

 

ビズリーチ:https://www.bizreach.jp

 

 

 

(2) リクルートダイレクトスカウト

 

carver

 

 

例えば、リクルートダイレクトスカウトには、次のような、未経験者可の求人があります。(※既に募集が終了している場合もあります)

 

carver

 

私の場合は、登録して5時間後に、最初の求人メッセージが、ヘッドハンターから届きました。

 

 

リクルートダイレクトスカウトはビズリーチと似ていますが、重複していない求人も多いので、私は両方登録しています。

 

リクルートダイレクトスカウト:https://careercarver.jp/

 

 

まとめ

銀行オワコン」とか言っている人がいますが、私は全くそうは思いません。

 

 

少なくともSNSで「銀行員大量リストラ!」と嬉しそうにつぶやいている人達より、銀行員は遙かに優秀です。

 

 

なんだかんだ言っても、給与水準も他の産業より高いですし、50歳くらいで「事業会社のCFOとして転職する」というキャリアもあります。

 

 

私も学生時代、銀行も面接を受けましたが、自分の将来像と違う気がして、途中で就職活動を辞めました。回り道しましたが、アセマネ業界で働くことができて、自分に向いているので、心から良かったと思っています。

 

 

結局は、シンプルに、「一度しかない人生で、強い熱意をもてる仕事かどうか」だと思います。そんな熱意の先が、アセマネ業界にあるなら、何も迷うことはないです。

 

 

未来の岩谷氏や、浅井氏は、あなたなのかもしれません。(いや、私も諦めてませんけどね)

 

 

 



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